新潟市東区在住

齋藤 芳昭さん (77歳)


寿司一筋61年!カウンター越しに

見てきた世の移り変わり

新潟市旧亀田町生まれ。昭和39年集団就職で東京上野へ。大手レストラングループ「聚楽」に入社し、和食部門に配属され板前・寿司職人の道に入る。その後大宮、新潟、大阪の寿司屋で更に腕を磨き、昭和48年、現在の新潟市東区に「すし芳」をオープン。以来52年たった今も付け場で熟練の腕を振るっている。 


Qお店をオープンする時、お客さんが

 来てくれるか不安はありませんでしたか?

たった7坪の店舗から始めたんですが、おかげさまで開店当時から忙しかったですね。その頃は8割が出前でねぇ。

1日中すしを握って出前を届けて、夜の9時頃やっとお店を開けられるかどうかといった状況でしたよ。シャリと仕込みが間に合わないほどだった。

Q当時は出前が主流だったんですね。その後

 現在の広い店舗に移ってからも順調でしたか?

約40年前に近所に回転ずしができて、あんなに鳴りっぱなしだった出前の電話が、全くなくなってしまったんだよ。困ったというよりびっくりしたのを覚えているなぁ(笑)そこで早い時間から暖簾を上げて、お客様の前で握る時間を増やしていったんです。その時のお客さんが今も常連さんとして来てくれてますね。

Q長くお店を続けてこられた秘訣と、これからしてみたい事を聞かせてください。

秘訣なんて分からないけど、品数を揃えてお店を開け続けることですかね。今も休みは毎週火曜日と元日だけ。いつでもお客様をお待ちしていますよ。今年喜寿になるんだけど、これからも変わらずお店に立ち続けたいねぇ。息子が立派に後を継いでくれているけど、まだまだ私のお客さんの方が多いからね(笑)


女将さんに、出前が激減し売り上げが立たなくなった時期、不安は無かったかお尋ねすると、「まぁ、何とかなると思ってやってきましたよ。私たち楽観的なんで(笑)」と夫婦顔を見合わせながら答えてくれました。たくさんの苦楽を共に乗り越えてきたお二人、深い信頼があるからこそだと感じました。

これからも美味しいお寿司を握り続けてください!

すし芳(よし)

新潟市東区牡丹山3丁目9−11

TEL:025-275-2727

11:30〜13:30/17:00〜23:00

P6台/休:毎週火曜・元日