風が気持ちのいい季節になりましたね。今日から6月!皆様はいかがお過ごしですか?
私の最近のお気に入りは、我が家の小さな縁側で自然光の中読書をすること。(もちろん珈琲はかかせません)先日は私の好きな作家の一人、森絵都さんの小説「カラフル」を読み返しました。
この世界の不条理、残酷な現実の中、もがきながらも少しずつ物事の見え方が変わっていく主人公。中学三年生の彼の心の成長が、苦しくも逞しく胸につき刺さります。“たった一色だと思っていたものがよく見るとじつにいろんな色を秘めていた” “黒もあれば白もある。赤も青も黄色もある。明るい色も暗い色も。きれいな色もみにくい色も。角度次第ではどんな色だって見えてくる”(本文より)人もまた同じかもしれません。時に短所と見えるもの、しかしその裏にはその人を輝かせる個性が存在しているのです。それらは一つの球体のように一体で、切り離すことのできない完成品なのです。
温まった縁側でふと見上げると、あまりにも美しく光り輝く世界に、そのあまりにも鮮やかな色彩に思わず胸うたれるのでした。
編集長S
