もうすぐ80歳!電車で通う現役助産師さん
昭和41年から助産師として働く。
その後現在に至るまで56年間、助産師として従事。現在は月の半分ほど、田上町から新潟市のクリニックまで電車で通っているとのこと。
その思いや、元気の秘訣に迫ります。
Q:セツ子さん!本当にお元気ですね。二人の子育てもしながらお仕事を続けてこられたとのことですね。
昔は今のような子育ての制度もなかった。産前産後6週間の休みだけ。
育児休暇も、夜勤免除もありません。姑がいたから続けられたのもありますね。
Q:いろいろと葛藤もあったのでしょうか。
今でも時々あの頃の娘の言葉を思い出します。「お母さんはいつも『また今度』『あとでね』だね」
夜、泣きながら布団にもぐり込んできた日もありました。どうしてあの時、ほんの2、3分でも話を聞いてあげられなかったか。抱きしめてあげられなかったのか。後悔することは数え切れません。
Q:それでも立派にお仕事を続けてこられたこと、お子さんも誇りに思っているのではないでしょうか。
そうかもしれません。私自身もこの仕事が好きだからここまで続けてこれました。苦しむお母さんやご家族を励まし、狭い産道を経てやっと生まれてきた赤ちゃんは温かく、命のエネルギーそのもの。その誕生に立ち会う厳かさと喜びに毎回感動をもらいます。時に緊迫の場面もありますが、この仕事にやりがいを感じています。
Q:すばらしいですね。そんなセツ子さん、お元気の秘訣はありますか?
仕事と電車通勤がいい運動になっているのかもしれません(笑)小さな畑をやっているので、野菜はもちろん肉も魚も何でもおいしくいただいています。愛犬ダックスとの毎日1〜2時間の散歩も気分転換になっています。
控えめに笑うセツ子さん。しかし助産師の仕事への情熱と、一途な思いがひしひしと伝わってきました。
そんなセツ子さんの姿を見て助産師を目指す学生さんもいるとのこと。
葛藤も抱えながら続けられたこの56年という歩みに圧倒と畏敬の念を感じずにはいられません。
セツ子さん、いつまでもお元気で。妊婦さん、ご家族の支えでありつづけてください。

