vol.18 新潟市東区在住 小武 正英(こたけしょうえい)さん(68歳)


心研ぎ澄ます仏像彫刻の世界

新潟市生まれ。全国を飛び回る公務を勤めていたが、両親の介護を機に公務を退く。その当時、県民会館で開催された仏像彫刻の展覧会に行ったことがきっかけで教室に入会。

研鑽を重ね、今ではコミュニティセンターで月に二度講師として教えるまでに。


Q:仏像彫刻。身近に感じたことのないものでしたが、

  すばらしいですね!精巧で驚きます。

随分前ですが、仏師(ぶっし)のもとで修業したんです。

仲間もいたので、切磋琢磨しながらがんばっていました。本格的な1体を造る作業は膨大なものですが、没頭し、どんどん世界にはまっていきましたね。

Q:もともと彫刻に興味があったのでしょうか?

いえ、そんなことは無いんです。ただ昔から芸術に興味がありました。芸術と云っても私の場合は正統派ではなく、いわゆるアウトロー、マイナーなもの。日の目を浴びないようなものや、陰の部分に心惹かれました。

小説で言うなら太宰治のような。水彩画、イラスト、様々なものをやってみましたが、結局続いたのが仏像彫刻でした。

作品の数々。厳かな雰囲気に思わず息を飲みます。


Q:彫っている時はどんなことを考えているんですか?

最初は雑念が多いです。今日はこの後何を呑もうかな、とか(笑)。ただ作業していくうちにいつのまにか集中し、没頭しているんです。次にどのひと彫りを加えていくか。目の前の像を自分の思う美に近づけていくことしか考えられなくなっていくんですよね。

Q:ご自身の世界を確立されている様に見える小武さんですが、人生の中で辛い時期などもあったのでしょうか?

もちろんです。正直私は普通に生きる、ということが辛かったですね。気を遣いすぎる面もあるのかもしれません。

社会の中で自分をすり減らし、消耗するような感覚にさいなまれていました。芸術家として生きたかったですね。そんな中で出会ったのが仏像彫刻です。雑念から解き放たれ、無になれる時間。それが自然と心を浄化してくれたのかもしれません。

優しい笑顔で笑う小武さん。そしてその傍らには静かにほほ笑む奥様の姿がありました。小武さんを見守り、支え、共に生きてきたお二人の道のりを想わずにはいられません。

これからもどうか心穏やかに、楽しい人生をお過ごし下さい。仏像彫刻の世界、、興味深いです。教室に参加してみようかな。

下山コミュニティハウスにて彫刻教室やってます!

毎月第2・第4日曜 9:00~12:00

連絡先 080-9699-0712(小武)