最期まで自分の人生を。音楽と共に。
病を抱えながら音楽活動を続ける、リーダー上村道夫さん(65歳)にお話を伺いました。
Q:お話を伺う途中で何度かせき込む場面もありましたが、まずご病気について伺ってもよろしいですか?
おととしの9月、腹膜炎を起こしたことがきっかけで病気が分かってね。胸腺腫という病気なんだけど、心臓を腫瘍が覆っている状態。
20万人に1人の稀な病で。メスを入れられないし、浸潤しているから治療は困難。医者からはいつ何があってもおかしくない、余命1年と宣告されています。
Q:そんな中でも音楽を続けていらっしゃるんですね。
今のバンドのメンバーとの出会いは?
近所の人だったり、仕事のお客さんとして知り合った人だったり。音楽好きのよせ集めみたいなものです(笑) とある場所を借りてアマチュアで音楽活動をしてます。音楽は皆に平等なのがいいところ。
無口な人も、明るい人も関係なく、それぞれの楽器で持ち味を表現できる。言葉はいらないんですよね。
Q:本当ですね。好きなジャンルは?
Blue Jamの名づけの親でもある角松敏生!ちょっと親交があってね。あとは山下達郎とか、カシオペア、ブラックソウル系も好きですね。好きだからやめられない、それだけ。生きている限り、やれる限りは続けたいですね。
Q:今、思うことはありますか?
命が短いと知って、考えるのはもう自分のことではないですね。周りの人のために何ができるか。破天荒な生き方をしてきましたが、不思議と今思うのはそれだけ。できることは何でもしたいです。自分に対しては、とにかく受け入れるしかない。毎日自分に言い聞かせ、一日一日を大事に生きています。
バンドの音楽を聴かせてもらうことができました。好きだった歌はもう歌うことができないけれど、様々な楽器を苦しい様子も見せず演奏する上村さん。最後に流れたのは、音楽を好きになるきっかけとなったという曲、ビートルズの『Let It Be』。
もう治療に割いている時間はない。自分の人生を最後まで生きたいと話す上村さんの胸の内を表しているようでした。上村さん、ここでまたバンドの音楽を聴かせてくださいね。取材後の思いを編集後記でも記しております。よろしければご一読下さい。
上村さんのインタビューの一部と演奏動画がご覧になれます

