vol.24 舞踊家 椿 吾郎さん(75歳)


ニューヨークで50年。

 自分の道を、迷いなく。

新潟市出身。早稲田大学法学部中退。

全共闘運動に関わる中で舞踊創作と公演活動を開始。

ニューヨークを活動拠点に、50年以上舞踊活動を続けている。

昨年から故郷の新潟にて、新たな踊りのあり方を探っている。


Q:学生時代、元々は政治に関心があったとのこと。

 踊りに興味を持ったきっかけは何ですか?

そうですね。踊りとか芸術っていうのは、暇人がやるものだと思ってましたから(笑)。たまたま踊りと出会って面白いと思ったのは、自分の体一つで表現できるということ。楽器も絵の具もいらない。

そこに興味を持ちました。

Q:その後、踊りの学校で知り合ったパートナーのEikoさんと、二人で外国に行かれたとのこと。どのような経緯だったんでしょう?

私は仕事として踊りをやろうと思ってましたから。

当時の日本では状況として難しく、それなら海外に出よう!ということです。まずは踊りの本場ドイツに行こうと決めました。その頃は飛行機もないから、船に乗ってナホトカ(ロシア)周りでそこから汽車に乗り換えて行くんです。長旅でしたね。


Q:すごい勇気ですね!向こうでは頼れる人などはいたんですか?

いないです。しかし運がいいことに、ドイツで出会った先生が我々の踊りをえらく気に入ってくれて。『お前たちはとにかく毎日踊れ』と言って、衣食住からお金の面倒までみてくれたんです。

それからは結局ドイツに2年、その後はアメリカのニューヨークで50年以上活動しています。

今年7月、新潟市砂丘館にて全10回の公演を終えられた椿さん。

私も拝見させていただきました。75才のご年齢とはとても思えない熱くエネルギーに満ちたパフォーマンスにドキリと釘付けになりました。50年以上の海外生活の中で様々なご苦労もあったでしょう?という問いに『特別に辛いことはなかったですね。』と話す椿さん。そのことばは、椿さんの生きる姿勢そのものを表しているように感じました。挑戦すること、続けること。ひたすらに自分の道を突き進む椿さんにパワーと勇気をもらえました。

今年の12月にはまたニューヨークでの公演も控えているとのこと。応援しています!

Eikoさんと


◀︎椿さんのインタビュー動画がご覧いただけます