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編集後記vol.34

 今回アクティブシニアで掲載させていただいた、フラメンコギタリストの徳永武昭さん。実は私の父の師でもありました。

昨年他界した父ですが、病床で、最後までフラメンコのCDを聴いていました。後から知ったのですが、診て頂いていた病院の先生も実は徳永さんの教え子で、時々父のベッドの傍らでギターを演奏してくれていたとのこと。

不思議なご縁に驚き、先生の温かさに胸が熱くなったことを思い出します。

AI(人工知能)が台頭する昨今。ビジネスや将棋、チェスの世界だけなく、感動を与える絵画や小説の分野にまで手が伸びてきました。人間の行動、知識、芸術までも数多のアルゴリズムで描き出すAI。いつからか人に成り代わる日が来るのでしょうか。経済学者の成田悠輔さんはこう言っています。「人はAIに勝つかで騒ぎがちだが、大事なのは、AIに惨敗した人間に私達は憧れられるかだ」

徳永さんが教えてくれた話があります。指の動かなくなってしまったスペインのフラメンコギタリスト。しかし彼は諦めることなく情熱を持ち続け、ついにはリサイタルを開き、指一本で観衆に感動を与えたのだと。優しさ、情熱、生き様、、そこにしか伝えられないものが必ずある。それは時にひずみや苦しみの中から生まれる新しい光なのです。

編集長S