vol.41 新潟市西区在住 澤田 加代子さん(83歳)


何事も糧として。

人生を楽しむ大切さを胸に。

新潟市南区白根育ち。幼少期に母が再婚し、義父、義兄、そしてのちに生まれた弟と共に育つ。結婚を機に西区に移り現在に至る。義母を看取った頃、80歳手前で蒔絵に出会いその魅力のとりこに。創作活動やギャラリー巡りなど、毎日を精力的に過ごしている。


Q:幼少期はどんな子供だったんですか?

そりゃもう活発(笑)。でも、4歳の頃に母が再婚してね。お義父さんは自転車屋さんで、当時は白いご飯が食べれることが幸せだったけど、、まあ厳しかったです。悪いことをするとよく殴られましたね。戦後、義兄も帰ってきたので、状況はさらに厳しくなって。ある日兄に、遠くの親戚の家に連れていかれて、「この子はうちでいらない子だから」って置いて行かれたこともありました。後で母が迎えに来て

くれたけどね。

Q:そうだったんですね。

  辛いことも多かったんですね。

でも小さいからそんなに深刻には考えないんだよね。後から7歳下の弟が生まれて。母は「この子が家族を繋いでくれた」ってよく言ってたけど、私のことは何も言ってくれなかった。それが少し寂しいね(笑)

大好きな喫茶店「カフェU」さん印象的なバラのアーチを


Q:その後は西区に嫁がれて、現在まで過ごされている

  とのことですが、こちらでの暮らしはいかがでしたか?

もちろん それは紆余曲折、いろいろ苦労はありました。でも今も昔も変わらないのは、あまり深刻に考えないように、前向きにがんばること。3年ほど前に義母が亡くなってからは、自分のことを楽しんでます。心が自由になったというかね。

Q:蒔絵にもその頃出会ったとか。

そう。巻のギャラリーで、蒔絵の体験教室があって。今でも月に2回習っています。絵なんか描いたことなかったんだけど、やってみると楽しくてね。こうやって好きなことが出来ることに感謝して、元気なうちに(笑)、毎日楽しく過ごすようにしています。

一人カラオケを楽しむこともあるという加代子さん。

苦しい経験もあったからこそ、何事にも感謝し、今を全力で楽しむという気持ちを感じました。蒔絵の作品からは、温かさと自由な心が伝わります。新作、どんどん増やしていってくださいね。

蝶々夫人を描いたもの髪飾りを描くのに苦労したとのこと

蒔絵(まきえ)とは、漆で絵や文様を描き、漆が固まらないうちに

蒔絵粉(金・銀などの金属粉)を蒔いて表面に付着させ装飾を行う技法。