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編集後記vol.45

GW真っ只中。皆さまいかがお過ごしでしょうか。先日大学生となった息子のことで、感慨深い思いがありました。我が家は母一人息子一人の二人暮らし。子供の頃からあまり多くの経験をさせてあげることもできませんでした。そんな余裕のない母に不満を言うこともなく、無邪気に過ごしてきた息子。しかし!そんな息子が大学で進学を希望した学部はなんと薬学部。学費のことを考え心の中で動揺したものの、何とかなるかと応援していましたが、結局決まった先は私立の薬学部。べらぼうな学費に愕然としつつ、あわてて奨学金各種を調べたのでした。学費以外にも、最初はいろいろなものが必要です。パソコン、教科書、白衣、、そして忘れてはならないのが入学式。悩んだ挙句、息子に亡き父の遺したスーツを提案しました。金銭的なこともありますが、生きていたらきっと喜んでくれたであろう父に一緒に出席してほしいという想いもありました。私が手渡した古いグレーのスーツに、息子は「いいの?やったー!俺に相応しいかなあ。」と喜ぶ様子。上着の内側に「H」のイニシャルを見つけほほ笑みます。ネクタイも、父のラインナップから選択しました。ほっとすると同時に、私の胸の内を理解している息子のやさしさに、思わず涙がこみ上げました。

そして迎えた入学式。晴ればれとした空に、咲き始めた桜の花が光ります。スタイリッシュにきめた学生たちの中に混ざって、少しゆったりとしたシルエットの息子のスーツ姿も輝いて見えます。明るい空の下、満面の笑みで立つ頼もしい写真を眺めながら「おめでとう」何度でもつぶやいてしまう母なのでした。

編集長S