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編集後記vol.57

迷った時ふと思い返す言葉があります。2011年、56歳の若さで亡くなったApple創業者スティーブ・ジョブズの最期の言葉です。

「他の人の目には、私の人生は成功の典型的な縮図に見えるだろう。しかし今思えば、仕事をのぞくと喜びが少ない人生だった。人生の終わりには、お金と富など私が積み上げてきた人生の単なる事実でしかない。病気でベッドに寝ていると人生が走馬灯のように思い出される。私がずっとプライドを持っていたこと、認証や富は、迫る死を目の前にして色あせていき、何も意味をなさなくなっている。今やっと分かったことがある。人生において必要なだけの富を積み上げた後は、富とは関係のない他のことを追い求めたほうが良い。もっと大切な何か他のこと。それは人間関係や、芸術や、または若い頃からの夢かもしれない。終わりを知らない富の追求は、人を歪ませてしまう。私のようにね。神は誰もの心の中に、愛を感じる力を与えてくださった。私が勝ち得た富は、私が死ぬ時に一緒に持っていけるものではない。共に持っていける物は、愛に満ちた思い出だけだ。その真の豊かさこそがあなたに寄り添い、あなたに力を与え、道を照らしてくれるのだ。」

世界一の成功を成し遂げ、伝説のスピーチを数多く残したジョブズ。しかしその最期の言葉こそが真実であったに違いありません。私たちは幸せを追い求め、幸せを切り捨ててはいまいか。時々立ち止まって、心の声に耳を澄ませてみませんか。